サガン鳥栖が20億円も赤字になったのはなぜ理由は?
そもそもサガン鳥栖が20億円以上もの赤字を出してしまった理由は何なんでしょうか。
そこには大手スポンサーの撤退や、スポンサー獲得のための人件費がかかりすぎたこと、新型コロナウイルスの影響などがあります。
少し詳しく見ていきましょう。
大手スポンサーの撤退
まず一番大きいのは、スポンサーが次々に撤退してしまったことでしょう。
cygames(サイゲームス)が昨季に撤退し、さらに今季が始まる直前にもDHCが撤退と、大手スポンサーが離れていってしまったことで資金繰りが難しくなりました。
スポンサーが相次いで撤退した理由としては
- 竹原稔社長の次男が社長を務めるバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」について、ネガティブな報道が報じられた
- 注目を集めるために契約したフェルナンド・トーレス選手の引退
などがあるようです。
注目を集めたくてトーレス選手と契約し、それをきっかけにチームを盛り上げていこうとしていただけに、失敗となってしまったのは残念ですね。
人件費をかけすぎた
2018年、サガン鳥栖に元スペイン代表のFWフェルナンド・トーレスが電撃加入しました。
もちろんこれはサガン鳥栖に注目を集めるためであり、大手スポンサーを獲得するのが目的でもあったのです。
その甲斐あって大手スポンサーとの契約が叶ったものの、2019年のトーレス選手引退でスポンサーも離れてしまうことになるとは…誤算だったでしょうね。
トーレス選手は世界的な一流選手ですので、契約金(人件費)も高く、これも資金難になった理由です。
新型コロナウイルスの影響
現在、新型コロナウイルスの影響によりJ1リーグは試合中止が続いている状態です。
まだ再開のめども立っておらず入場料収入もゼロなため、サガン鳥栖の赤字を止めるのはかなり厳しい状況ではないかと思われます。
Jリーグには、安定開催融資で3億5000万円の特別措置がありますが、これは3年間で返せる見通しがある場合にのみ融資できるもの。
サガン鳥栖は3年前から資金難になっているため、今後3年間で返せる可能性は低いとみられるので、この融資も受け取れないかもしれません。
このままではチーム存続は危うく、かなり厳しい状況であることは間違いないですね。