3月3日〜4日、ツイッターで「日本肺炎」がトレンド入りしました。
これはどういうことかというと、「中国が新型コロナウイルスのことを”日本肺炎”と呼んで”武漢発症”なのをすり替えようと意図している」と出回った噂なんです。
ところが、これがデマであったことが判明しました!
虎ノ門ニュースという動画配信サービスで間違えて訳してしまったのがきっかけだというのです。
今回は、日本肺炎がデマだったことや、デマのネタ元となった虎ノ門ニュース、坂東忠信氏について調べました。
https://momolog.online/2020/03/04/yamaguchi-corona/
https://momolog.online/2020/03/03/ooita-corona/
https://momolog.online/2020/03/03/koube-corona/
日本肺炎はデマ!中国大使館が注意喚起
【中国が「日本肺炎」はデマ】https://t.co/CPjfUCWHkN
駐日本中国大使館が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を「日本肺炎」と呼称したなどとする誤った情報がTwitterで出回っている。これは初歩的な読み間違いによるもので、デマ。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 4, 2020
3月3日〜4日、ツイッターで「日本肺炎」がトレンド入りした時は何事かと思いました。
それは中国大使館が公式サイトで、2月27日に日本に住む中国人へ向けて宛てたメッセージだったようです。
「目前、日本新型冠状病毒肺炎疫情不断変化、我在日同胞対此高度関注」
これをgoogle翻訳で訳すと、
「現在、日本の新しいコロナウイルス肺炎の流行状況は継続的に減少しており、日本の同胞はそれに注意を払っています。」
となるので、「日本肺炎」とは書かれていないんですよね。
なのに「日本肺炎」と訳されてしまい、「中国大使館が新型コロナウイルスを日本のせいにしようとしている!」という騒ぎになってしまったというのです。
ツイッター上では「いかにも中国がやりそうだ!」と反感が広がってしまい、中国大使館がリプライで誤訳を指摘する、という事態になってしまっているようです。
中国大使館も、新型コロナウイルス問題で大変な時にさらに仕事が増えてしまった感じですね…。
それにしても、この誤訳はかなり初歩的なミスだったとのこと。
なぜ誤訳してしまったのでしょうか?
日本肺炎と誤訳してしまった虎ノ門ニュース
「日本肺炎」
というデマを流している連中、だいたい
「武漢肺炎」
という言い方をしているので、自分達がやってるから、相手も同じことをしているに違いないってヤツですね— アオイ模型店:ヤマケット22 (@aoi_mokei) March 4, 2020
これは2月28日配信の「真相深入り!虎ノ門ニュース」でのことです。
「真相深入り!虎ノ門ニュース」とは、DHCテレビがYouTube Liveなどの動画配信サービスを使い、ライブ配信を行う報道番組のことです
ここで中国大使館からのメッセージを紹介したんですが、中国語の翻訳を間違えて配信してしまったようなのです。
先ほども述べたように、「日本の新しいコロナウイルス肺炎の流行状況は継続的に減少しており」と訳すべきところを「日本新型コロナウイルス肺炎感染はたえず変化し」と通訳してしまいました。
「日本新型冠状病毒肺炎」なら「日本の新しいコロナウイルス肺炎」という意味で、「日本肺炎」と訳してしまっても仕方ないかなと思います。
ですが今回の文章は「日本新型冠状病毒肺炎疫情」で、「新しい日本コロナウイルス肺炎の流行」という意味になります。
疫情がつくかどうかで全然意味が変わってくるんですよね!
ですがこれ、中国人ならまず読み間違えるはずのないものだとのこと。
中国語がわかる人なら間違えなかったはずなのですが、あまり得意ではない人が翻訳したんでしょうか。
日本肺炎と誤訳してしまった坂東忠信氏について
>中国が日本肺炎と呼んだはデマ じゃなくて、そう読みたい人が翻訳してツイートして広まっただけ 意見の相違くらいでいいんじゃないの
実際読もうとすれば読めなくはないってのは、坂東さんについてた中華圏からのリプにも結構あったよhttps://t.co/b2M6e435BH— 中国住み (@livein_china) March 4, 2020
虎ノ門ニュースで「日本肺炎」と誤訳してしまったのは、外国人犯罪対策講師と作家の肩書を持つ坂東忠信氏。
警察官として18年勤続してこられたようです。
- 警視庁に入庁
- 交番勤務員
- 機動隊員
- 北京語通訳捜査官
- 警視庁本部、新宿署、池袋署などで中国人犯罪者や参考人を扱う
- 2003年に退職
- その後は地方司法通訳や作家として活動
以上のように、中国語には精通した方のように思えます。
ですので、本当にうっかりミスだったのではないかと思われます。
ただそれが放送中の番組内で起こってしまい、多くの人たちに誤報してしまったのは残念ですね。
ちなみに中国人から直接の誤訳指摘リプライがあったようですが、すでに当該ツイートは削除してしまったようです。
#日本肺炎#坂東忠信 pic.twitter.com/2rPVkMQdY4
— CYBERocket (@psyberocket) March 4, 2020
今回このミスが拡散されて、中国大使館までもを動かすくらいの大事になってしまいましたが、坂東忠信氏も意図があったわけではないと思いますし、今後は注意して通訳していただきたいですね。
まとめ
ツイッターでトレンド入りした「日本肺炎」というワードですが、誤訳だったことが明らかとなりました。
日本肺炎がデマだったことがわかり安心しましたね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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